テトラサイクリンによる歯の変色

薬

皆さんの中に、歯の色がグレー色になっていたり縞模様などが出ていたりして、気になっている方はいらっしゃいませんか?

それはもしかしたら、「テトラサイクリン」という抗生物質の影響かもしれません。

 

テトラサイクリン系の抗生物質は、マイコプラズマ肺炎や百日咳の特効薬、また風邪薬のシロップとして昭和40年代くらいまではよく使われていました。

このため、テトラサイクリン歯がよく見られるのは、40代~50代の方です。 また現在でも、歯の変色という副作用よりも全身疾患の治療を優先するべきであると判断された場合には、テトラサイクリン系の抗生物質が使われるケースがあります。

 

○テトラサイクリン歯の分類 テトラサイクリン歯は変色の程度によって第一度~第四度に分類されており、度合いの数字が大きくなるほど変色の度合いは濃くなります。

 

第一度:淡い黄色、褐色、灰色で歯全体が一様に着色している。縞模様はない。

第二度:歯全体が一様に着色しており、第一度よりも全体的に色が濃い。縞模様はない。

第三度:濃い灰色、青みがかった灰色をしている。縞模様がある。

第四度:全体的に濃い着色が強く見られ、縞模様もある。

 

歯科医師にご相談いただければ、ホワイトニングなど適切な治療方法がご提案できますので、ご自身の歯で思い当たるところがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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