院長のご紹介
院長 來山 修三
DDS,PhD,MDS(Implant Dentistry)

学歴
- 2005年
国立 大阪大学 卒業
国立 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 入学
- 2007-2008年
英国 キングスカレッジロンドン歯学部大学院 (Department of Biomaterials, Biomimetics and Biophotonics, King’s College London Dental Institute, Guy’s, King’s College and St. Thomas’ Hospital) 留学
- 2009年
国立 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 う蝕制御学分野 修了 博士 (歯学)
- 2011年
香港大学歯学部大学院 インプラント科 (Implant Dentistry, Oral Rehabilitation, Faculty of Dentistry, The University of Hong Kong) 入学
- 2014年
香港大学歯学部大学院 インプラント科 修了 修士 (インプラント歯学) (Master of Dental Surgery in Implant Dentistry)
職歴
- 2007-2009年
東京医科歯科大学大学院 リサーチアシスタント
- 2009-20011年 / 2015-2017年
東京医科歯科大学大学院 う蝕制御学分野 非常勤講師
- 2015-2016
ストローマンジャパン株式会社 勤務
- 2016-2019
医療法人社団弘堂会 勤務
歯一本の価値について
PRESIDENT(プレジデント) 2012年11月12日号、「リタイア前にやるべきだった…」後悔トップ20が掲載されました。55~74歳の男女1060人に対して人生の振り返りの調査を実施した結果、「健康に関する後悔の1位」は、「歯の定期検診を受ければよかった」という結果になりました。
発表論文
- Kitayama S, Wong LO, Ma L, Hao J, Kasugai S, Lang NP, Mattheos N. Regeneration of rabbit calvarial defects using biphasic calcium phosphate and a strontium hydroxyapatite-containing collagen membrane. Clin Oral Implants Res. 2015 Apr 27. doi: 10.1111/clr.12605. [Epub ahead of print]
- Nurrohman H, Nikaido T, Takagaki T, Sadr A, Waidyasekera K, Kitayama S, Ikeda M, Tagami J. Dentin bonding performance and ability of four MMA-based adhesive resins to prevent demineralization along the hybrid layer. J Adhes Dent 2012;14(4):339-48.
- Nurrohman H, Nikaido T, Sadr A, Takagaki T, Kitayama S, Ikeda M, Waidyasekera K, Tagami J. Long-term regional bond strength of three MMA-based adhesive resins in simulated vertical root fracture. Dent Mater J 2011;30(5):655-63.
- Kitayama S, Nasser AN, Pilecki P, Wilson RF, Nikaido T, Tagami J, Watson TF, Foxton RM. Effect of resin coating and occlusal loading on microleakage of class II CAD/CAM fabricated ceramic restorations: a confocal microscopic study. Acta Odontol Scand 2011;69(3):182-92.
- Takahashi R, Nikaido T, Ariyoshi M, Kitayama S, Sadr A, Foxton RM, Tagami J. Thin resin coating by dual-application of all-in-one adhesives improves dentin bond strength of resin cements for indirect restorations. Dent Mater J 2010;29(5):615-22.
- Kitayama S, Nikaido T, Ikeda M, Alireza S, Miura H, Tagami J. Internal coating of zirconia restoration with silica-based ceramic improves bonding of resin cement to dental zirconia ceramic. Biomed Mater Eng 2010;20(2):77-87.
- Kitayama S, Nikaido T, Takahashi R, Zhu L, Ikeda M, Foxton RM, Sadr A, Tagami J. Effect of primer treatment on bonding of resin cements to zirconia ceramic. Dent Mater 2010;26(5):426-32.
- Iida Y, Nikaido T, Kitayama S, Takagaki T, Inoue G, Ikeda M, Foxton RM, Tagami J. Evaluation of dentin bonding performance and acid-base resistance of the interface of two-step self-etching adhesive systems. Dent Mater J 2009;28(4):493-500.
- Maruoka R, Nikaido T, Kitayama S, Foxton RM, Kunzelmann KH, Tagami J. Resin coating technik-Dentinversiegelung bei Adhäsivinlays. Aesthetische Zahnmedizin 2009;12(1):24-29.
- Zhu L, Nikaido T, Kitayama S, Ikeda M, Foxton RM, Tagami J. Effect of surface abrasion and silica coating on tensile bond strength of a resin cement to zirconia ceramics. Int Chin J Dent 2009;9:23-30.
- Kitayama S, Nikaido T, Maruoka R, Zhu L, Ikeda M, Watanabe A, Foxton RM, Miura H, Tagami J. Effect of an internal coating technique on tensile bond strengths of resin cements to zirconia ceramics. Dent Mater J 2009;28(4):446-53.
- Kitayama S, Pilecki P, Nasser NA, Bravis T, Wilson RF, Nikaido T, Tagami J, Watson TF, Foxton RM. Effect of resin coating on adhesion and microleakage of computer-aided design/computer-aided manufacturing fabricated all-ceramic crowns after occlusal loading: a laboratory study. Eur J Oral Sci 2009;117(4):454-62.
- Kitayama S, Nikaido T, Ikeda M, Foxton RM, Tagami J. Enamel bonding of self-etch and phosphoric acid-etch orthodontic adhesive systems. Dent Mater J 2007;26(1):135-43.
学会発表
- Kitayama S, Foxton RM, Nasser AN, Bravis T, Pilecki P, Wilson RF, Nikaido T, Tagami J, Watson TF. Effect of resin-coating on all-ceramic crowns after loading. Academy of Dental Materials Meeting. 2008 年 10 月 4 日. ドイツ、ヴュルツブルク.
- Kitayama S, Ikeda M, Nikaido T, Foxton RM, Watson TF, Tagami J. Bond strength of resin cements to zirconia ceramic using primers. Pan European Federation of the International Association for Dental Research (PEF IADR). 2008 年 9 月 12 日. 英国、ロンドン.
- Kitayama S, Nikaido T, Ikeda M, Foxton RM, Tagami J. Effect of surface treatment on tensile bond strength of a resin cement to zirconia ceramics. The UK Society for Biomaterials, Annual Conference. 2008 年 6 月 27 日、英国、リバプール.
- Kitayama S, Ikeda M, Nikaido T, Tagami J. The Effect of Pretreatment on Bonding of Resin Cements to Zirconia. 第 127 回日本歯科保存学会. 日韓合 同セッション. 2007 年 11 月 8 日. 岡山.
- 來山修三・池田正臣・二階堂徹・田上順次. 新規矯正用ブラケット接着システムのエナメル質接着性について. 第 47 回日本歯科理工学会. 2006 年4月 23 日. 東京.
総説
- 來山修三. ネット時代だからこそ Overseas Information 香港発. ザ・クインテッセンス, 2014年6月号.
- 二階堂 徹・來山修三・高橋礼奈・有吉芽生・高垣智博・井上 剛・田上順次. 間接法修復 におけるレジンコーティングについて―“Super Dentin”の形成. 日本歯科評論, 2009 年 9 月号.
- 二階堂徹・池田正臣・來山修三・朱蕾・三浦宏之・田上順次. オールセラミック材料に対する接着. 歯科医療, 2009年夏号.
- 來山修三・二階堂 徹・田上順次. 矯正用ブラケットのエナメル質接着. デンタルダイヤモンド, 2006 年 10 月号.
受賞
- 2014年
日本歯科理工学会、IADR-DMGC-J 記念賞受賞
メッセージ
都立家政南口歯科の來山修三と申します。
この度、ご縁があり都立家政にて「都立家政南口歯科」を開院させていただくことになりました。
私が歯科医師を志したのは、祖父母が総入れ歯で、食事に困っていたのを近くで見ていたからです。当時、私はまだ10代でしたが、祖父母より、”歯は大切にしなさい。年を取ってから歯で苦労しないように”と言われたのを覚えています。
しかし、10代では歯の有り難みは分からず、大学生で一人暮らしを始めた私は、授業中は好きなだけお菓子を食べ、帰宅したらベッドに倒れ伏し、気がついたら朝、という不規則な生活をしていました。
寝る前に歯磨きをしていなかったせいか、しばしば歯が痛くなり、母校の大学病院で診てもらったところ、むし歯が神経に近いけど、今回はギリギリセーフやね、と言われ、詰め物をしてもらい、痛みは取れました。しかし、数年後に同じ歯が痛くなり、神経を取らないと痛みは取れないよ、と言われ、神経を取って被せ物を入れてもらいました。
その頃には私は大学の高学年になっており、歯周病・予防歯科の実習で、初めて正しい歯の磨き方を習い、自分の歯磨きでは全然磨けてなかったこと、フロスをしないと歯と歯の間がむし歯になりやすいことを知りました。それからは、毎日フロスもしており、むし歯は3本しかできていません(15年くらいの間に)。自分が歯科医になっていなければ、今ごろは入れ歯になっていたと思います。お年寄りの方が言われるように、歯は失ってみないとその有り難みがわからないのだと思います。
歯は28本もありますが、例えば1本失っただけでも、見た目・噛み合わせなど様々な問題が生じ、失った1本を補うために、周りの歯も影響を受けます。また、歯は毎日使うものなので、車や洋服と同じように、メンテナンスが必要です。洋服は着れなくなったら買い替えますが、歯は替えがありません。
私はたまたま歯の勉強をしたので、そういった事を実感できましたが、歯でお困りの方が、将来できるだけ歯のことで悩まず、美味しくお食事をして、快適な生活を送れるようお手伝いさせていただきたく開業させていただきました。
大阪大学を卒業後、東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野・キングスカレッジロンドン歯学部大学院にて、むし歯の治療で使用する白い樹脂(コンポジットレジン)やセラミックの研究を行いました。コンポジットレジンでは、健康な部分は削らず、むし歯の部分のみを削って詰めることができます(型取りせず直接詰めますので、治療は1回で終わります)。しかし、むし歯が大きいと、コンポジットレジンでは綺麗に詰められないことがあり、その場合は型取りが必要になります。型取りして白い詰め物を詰める場合は、主にセラミックを使用します。コンポジットレジンやセラミックは白いので、見た目はいいですが、適切に扱わないと、詰めた後で欠けたり取れてしまうことがあります。大学院では、歯に詰めたコンポジットレジンやセラミックの詰め物が長持ちするよう、歯に強固に接着させる方法を研究しておりました。
それまで、歯を抜かずに保存する治療を主に勉強しておりましたが、すでに歯を失われてる方や、むし歯が深かったり歯周病が重度で歯を抜かざるを得ない方も多く、歯を失った箇所に歯を補う方法の1つであるインプラント治療を始めました。
インプラント治療は手術が必要で、また、トラブルも多いので、しっかり専門教育を受けようと香港大学歯学部大学院のインプラント科に入学しました(香港大学は、QS World University ランキングで、2016年から2018年まで歯科の分野で3年連続1位でした)。香港大学では3年間、歯周病とインプラントの歴史から最新の研究・治療法を学び、香港人・中国人・欧米人など様々な人種の方の治療を通じて、インプラント治療の基礎から難症例への対応法を学びました。
また、インプラントをする部位の骨が不足している場合、骨の移植が必要になりますが、できるだけ負担がなく骨を増やせるよう骨移植材料の研究を行いました。
大学を卒業後、大学院で7年間、臨床、研究、教育と日々研鑽を積んできました。大学院での専門教育で得た知識や経験をもとに、地域の皆様のお役に立てるようこれからも日々精進していきます。
お口の中がいつまでも健康であること、患者様が歯の事で悩まず、楽しい食生活や人生を送れるようお手伝いさせていただきたいと考えております。
お口の中のこと、違和感・痛み・悩みなどございましたらお気軽にご相談下さい。