日本は予防歯科の意識が低い?

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です。

本記事では、歯科先進国と比較した日本における予防歯科の現状と、日本で予防歯科の意識が低い理由を解説していきます。

■そもそも予防歯科とは

予防歯科は、その名の通り治療を目的とするものではなく歯科疾患を予防するために歯科医院で行われる処置や指導のことです。予防歯科には定期的な歯科検診、歯のクリーニング、正しい歯磨き方法の指導、フッ素塗布などが含まれます。

予防歯科の目的は、歯科疾患の早期発見と早期治療を促進し、口腔内の健康および全身の健康を長く保つことです。また、定期的な歯科検診とクリーニングにより、将来的な治療費を抑えることができるため、経済的なメリットもあります。

■他国と比較した日本における予防歯科の現状

世界的に見ると、予防歯科は多くの国で重視されており、特に北欧諸国やアメリカでは、広く普及しています。しかし日本における予防歯科の現状を見てみると、定期的な歯科受診率は他国に比べて低い傾向にあります。

多くの日本人は、歯が痛くなってから歯科医院を訪れる「治療型」の受診が主流です。日本歯科医師会の調査によれば、定期検診を受ける日本人の割合は約30%程度であり、多くの人が予防に対する意識が低いことがわかります。また、学校や職場での歯科検診も充実しているとは言い難い状況です。特に成人になってからは、定期的に歯科検診を受ける習慣がない人が多く、口腔内の健康管理が不十分になりがちです。

ほかの国はどうなのか

他国と比較すると、日本の予防歯科の取り組みは遅れていると言わざるを得ません。例えば、スウェーデンやフィンランドでは、幼少期から予防歯科の教育が徹底されており、定期的な検診とクリーニングが習慣化しています。

これらの国々では、政府が積極的に予防歯科政策を推進し、歯科疾患の発症率が低く抑えられています。アメリカでも、予防歯科は一般的であり、多くの人が定期的に歯科検診を受けることが常識となっています。これらの国々と比べると、日本はまだまだ予防歯科の意識が低く、改善の余地があると言えます。

日本で予防歯科の意識が低い理由

日本で予防歯科の意識が低い理由のひとつとして、歴史的背景や文化的要因が挙げられます。日本では長年にわたり、「治療する」ことが重視されてきたため、「予防する」という考え方が浸透しにくい状況です。また、学校教育や公共の啓発活動が不足しており、予防歯科の重要性が十分に伝わっていないことも一因です。

■私たちがするべきこと・できること

予防歯科の重要性が高まり、政府も対策を考え歯科検診の義務化も検討されています。個人ができる予防歯科の取り組みとしては定期検診を受けることが最も重要です。歯科医師や歯科衛生士の指導のもと、正しい歯磨き方法を習得し、フロスや歯間ブラシを併用することが推奨されます。さらに、バランスの取れた食事や規則正しい生活習慣も口腔内の健康維持に役立ちます。

■最後に

日本の予防歯科の現状は、他国と比較するとまだ意識が低いと言わざるを得ません。しかし、予防歯科の重要性を理解し、今後適切な対策をとることで、口腔内の健康を長く保つことができます。

今後教育や啓発活動の強化、政策の充実により、予防歯科の意識がさらに高まることが予想されます。まずは今からでもできることを始めて、口腔内の健康を守りましょう。

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