歯が生え変わるなら乳歯の虫歯は放っておいてもいい？

 

こんにちは！中野区にある「都立家政南口歯科」です。

お子さまの乳歯はいずれ永久歯に生え変わりますが、乳歯のケアを怠ってはいけません。乳歯の健康を守ることは今後生えてくる永久歯の健康にも影響を及ぼします。

この記事では、乳歯の虫歯を放っておくとどうなるのかを解説していきます。

■乳歯は虫歯になりやすい…！

永久歯よりも乳歯は歯質がやわらかいため虫歯になりやすく、さらに一度虫歯になってしまうと神経まですぐに達してしまうほど進行も早いのが特徴です。子供は大人よりも痛みの感覚が発達していないので、お子さまが自分から訴えていないだけで、虫歯になってしまっていることもあります。痛みは一貫しておらず、次の日になるとおさまっていたりすることもあるので、保護者の方が仕上げ磨きの時や食事をするときにしっかり見てあげることが大切です。

■乳歯の働き

乳歯はいずれすべて抜けて永久歯に生え変わります。「虫歯になっても永久歯に生え変わるから大丈夫」と考えてしまう人もいるかもしれませんが、これは大変危険な考え方です。乳歯の働きは、咀嚼することや、しっかり発音できるように舌の正しい動かし方を覚えるためだけではありません。これから生えてくる永久歯の道標になる役割も果たしています。

■乳歯の虫歯を放っておいたらどうなる？

乳歯が虫歯になり、その状態を放っておいてしまうと、咀嚼が難しくなり発音もしにくくなったりするなど、あらゆる不具合が生じますが、一番怖いのはこれから生えてくる永久歯に悪影響を及ぼしてしまうことです。乳歯が大きな虫歯になってしまうことで、永久歯が正しい位置に生えない、きちんと形成されない、変色を起こすなど、あらゆる影響が生じます。永久歯は、今後の人生で長い付き合いとなる歯なので非常に重要ですが、歯並びが悪い状態になってしまうと、歯磨きをしにくくなり、大人になってからも虫歯ができやすい状態が続いてしまいます。乳歯の健康維持を怠ってしまうことは、永久歯の健康維持を怠ってしまうことと同じということです。

■最後に

永久歯と比べると乳歯はお口の中にある期間は非常に短いですが、重要な役割を担っている歯です。今後長い付き合いになる永久歯を守るためにも、乳歯のケアもしっかり行ってあげましょう。歯科医院での定期検診も大切です。