予防歯科について

 

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!

みなさんはどのタイミングで歯科医院に行きますか?「痛みが出てから」「症状が出てから」という人も多いのではないでしょうか。しかし、歯の健康および全身の健康を守るためにも重要なのは、そうなる前に予防することです。

 

■8020運動とは

 

みなさんは「8020運動」をご存知ですか?平成元年に当時の厚労省と日本歯科医師会が提唱しはじめたもので、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。自分の歯を使って食事を美味しく楽しむために必要な歯の本数が20本だとされており、この本数が揃っていることで固い食べ物でも、概ね満足に噛むことができると言われています。

 

8020運動が開始されたころ、達成できている75歳以上の後期高齢者は全体の10%程度でしたが、年々その割合は増加傾向にあります。厚労省の最新調査によると、75〜84歳の約半数が8020を達成できていると報告されていますよ。8020運動達成は、歯の健康だけではなく全身の健康を守り、生涯医療費を軽減するためにも大切です。

 

■歯の健康は体の健康と密接に関係している!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんが想像しているよりも「歯の健康」と「体の健康」は密接に関係しています。自分の歯を失ったままにしておくと、食べ物を上手に咀嚼できず、消化も悪くなります。当然噛み合わせのバランスが崩れてしまい、それにより頭痛や歩行障害、不定愁訴の原因、歯周病による全身疾患を招きます。歯周病が原因となり、発症する可能性がある全身疾患は、糖尿病、脳梗塞、心臓疾患、誤嚥性肺炎、血管障害、低体重児出産 などです。

 

■定期検診と受けている人とそうでない人

 

歯科医院で定期的に検診を受けて予防していた人と、定期検診には行かず、痛みなどの症状が出てから歯科医院を利用していた人では、歯の健康寿命も当然異なり、それに付随して歯科医院で支払う「治療費」も大きく変わってきます。年齢を重ねて歯が抜けてしまうと自分の歯で美味しく食事もできなくなるため、定期検診を受けることはとても大切です。個人差はありますが、定期検診を丁寧に受けていた場合と、そうでない人を比較すると治療費は、金額にして約200万円以上もの差が生じます。

 

*生涯医療費の差も大きくなる!

 

定期検診を怠ってしまうと、歯科医院以外も含んだ1人当たりの生涯医療費は約2,300万円(半分は70歳以降の医療費です)と言われていますが、8020運動達成者は、70歳以降の入院医療費は5分の1と言われています。簡単に説明すると、80歳になっても歯が20本以上残っている方は、そうでない方の入院医療費の5分の1しかかかっていないという事になります。

 

「歯の健康だけでこんなに変わる?」と思うかもしれませんが、先ほどもお話ししたように、歯の健康は体の健康と密接に関係しています。歯の健康維持は全身の健康バランスを保つためにも欠かせないことなのです。

 

■治療が終わっても定期検診に行こう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療が終わったら歯科医院はいかなくて大丈夫!と思ってしまうかもしれませんが、治療後も定期検診を受診するようにしましょう。

 

治療を受けただけでは自分の歯を残していくことは難しく、治療した歯と共にほかの歯の健康を守るためにやはり予防は欠かせません。歯の汚れや歯石などは、歯科医院でプロに除去してもらうことで効果的に落とすことができ、虫歯予防につながります。

 

*歯周病のリスクを軽減できる

 

定期検診は虫歯予防だけではなく、歯周病のリスク軽減のためにも大切です。歯周病は虫歯のように痛みなどのわかりやすい症状がないため、気づかないうちに進行してしまいます。気づいたら抜歯…なんてことにならないよう、定期的に歯科医院で診てもらうようにしましょう。

 

■当院が掲げる予防歯科の概念

 

当院における予防歯科は、痛みや症状が出る前に定期的に歯科医院にお越しいただき、「虫歯や歯周病といったお口の中の病気にならないために予防すること」や「白く清潔感のある歯を維持すること」「歳をとっても自分の歯でしっかり噛めること」などを概念とし、大切にしています。

 

患者様ひとりひとりのお口の中の状態を把握し、それぞれに合ったサポート方法で、歯の健康をお守りさせていただきます。

 

スタッフ一同、みなさまのご来院を心よりお待ちしております。

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