噛む力と健康の関係性

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!

噛むという機能の役割は、単に食べ物を細かく砕いて胃に送り込むということだけではありません。

■噛む機能が低下するとどうなる?

噛む機能が低下すると自然と硬い食材を避けるようになります。野菜や穀物、お肉などを摂取しにくくなってしまうため、栄養が不足してしまいます。低GI食品の摂取量低下も問題になり、こういった食生活が続くと、偏った食習慣になってしまうので注意が必要です。

うどんやごはんなどの柔らかい食材は高GI食品です。糖質の摂取量が増加してしまうほか、あまり噛むことなく飲み込めるため、早食いになる危険性もあります。こういった食生活を長期間続けると姿勢維持も難しくなり、身体を動かす筋肉も減少してしまいます。

■子供の噛む力の低下にも要注意!

噛む力の低下は高齢者のみに当てはまると思われがちですが、近年では高齢者だけでなく子供の噛む力も弱くなっているという声もみられます。筋肉や歯の発育、発達状況によって飲み込む力や噛む力には個人差があります。健やかな成長を促すためにも、お子さまの歯の生え方や食事の様子をよく観察して、硬すぎず軟らかすぎない適切な食事を考えてみてくださいね。

■噛むことの4つの効果

①胃腸の働きを助ける
噛むことで食べ物をよく噛み砕くことができ、消化酵素が含まれた唾液と混ざり合います。唾液の効果も相まって胃腸への負担をやわらげて働きを活発にし、消化を助けてくれますよ。

②脳の機能を高める
しっかり噛むことにより脳が刺激され、血行がよくなり、栄養と酸素が十分に供給されます。すると脳の機能が活発になり、注意力や集中力、バランス能力が高く保たれる効果も期待できます。認知症の予防も期待できるかもしれませんよ。

③歯の病気の予防に役立つ
よく噛むことで唾液の量も増えます。唾液には自浄作用があるため、口腔内に汚れが溜まって有害な細菌の温床となるのを防いでくれる効果がありますよ。さらに、唾液には有害な細菌に対抗するペルオキシダーゼと呼ばれる酵素が含まれているため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。

④肥満の予防に役立つ
よく噛んで食べると食欲抑制のメカニズムも働くため、食べ過ぎに自然とブレーキがかかります。自ずとダイエット効果が生まれるため、生活習慣病の予防も期待できますよ。

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