唾液がもたらす効果とは?

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!

人間の唾液は主に、3つの大きな唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)から1日に1000〜1500mlほど分泌されており、唾液にはさまざまな効果があるんですよ。

■唾液の効果

1味を感じさせてくれる
食べ物を食べる時によく噛むと、味物質が唾液に抽出され、これが舌や口蓋にある味細胞に到達することで、より味を感じられる仕組みになっています。

2消化を助けてくれる
お米をよく噛んで食べると「甘い」と感じたことはありませんか?これは糖を分解して細かくする消化酵素(アミラーゼ)の作用が働いているからです。消化をよくするためには、よく噛んで食べ、唾液をたくさん出すことがとても大切なのです。

3食べ物をまとめてくれる
飲み込みにくいような固いものやパサパサしたものも、唾液と混ざるとまとまり、飲み込みやすくなります。

4細菌感染から守ります
唾液はお口の中の細菌やウイルスに対し、殺菌・抗ウイルスを行う作用もあります。体内の出入り口であるお口の中にはさまざまな細菌が入ろうとしてきてしまいますが、そうした部分の免疫は唾液がすべて担っています。唾液に含まれる多様な免疫物質や酵素で菌・ウイルスに対抗してくれます。

5歯を修復してくれる
唾液には歯のかたく丈夫な成分の1つであるカルシウムやリンが多く溶け込んでいます。虫歯菌(酸)によって溶かされかけた歯を修復し、強くしてくれる作用もあります。再石灰化させる機能も発揮してくれますよ。

6お口の中を中性に戻してくれる
食事による様々な刺激の後でも、元の環境(中性)に戻そうとする力があります。唾液が多い方は虫歯になりにくいと言われています。

7お口の粘膜を守ってくれる
口腔内の粘膜が乾燥してしまうと炎症が起こりやすくなるため、お口の中が保湿されていることは大切です。唾液には口腔内の粘膜を守ってくれる効果もあります。

8お口の中を清潔に保ってくれる
唾液は適度な粘性があり、お口の中にとどまっている汚れを洗い流してくれています。口臭や虫歯、歯周病を予防する効果もあるんですよ。

■唾液をたくさん分泌するために

お口の中の唾液の分泌量を増やすために、食べ物はよく噛んで食べるようにしましょう。また、ストレスを溜めず、休息をとることも大切です。唾液の量を増やし、健康な歯と体を守っていきましょう。