酸蝕症(さんしょくしょう)についてのお話

 

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!

この記事では「酸蝕症(さんしょくしょう)」について詳しくお話していきます。

◼️酸蝕症(さんしょくしょう)とは

「酸蝕症(さんしょくしょう)」とは、その名前の通り、「酸によりむし歯(う蝕)のように歯が溶けていってしまう」ことをさします。虫歯はミュータンス菌などの虫歯原因菌により歯質が溶けてしまう疾患ですが、酸蝕症は体内の酸や、酸性の飲食物による酸が原因で発症します。

◼️酸蝕症の症状

酸蝕症になると、冷たいものがしみやすくなったり知覚過敏や虫歯に似たような痛みが症状としてあらわれます。さらに、歯の表面が黄ばんだりつやがなくなって白く濁ってしまったりと、見た目にも影響が出てしまいます。ほかにも、歯の先端がギザギザになってしまったり、詰め物と歯の間に隙間が生じたり、詰め物や被せ物が外れやすくなったりと、あらゆるトラブルが起こりやすくなります。

 

◼️酸蝕症の予防

酸蝕症の原因は酸性の飲食物をたくさん摂取してしまうことや、体内にある胃酸によるものです。ですので酸性の飲食物の摂りすぎに注意する必要があります。酸性が強いものには、柑橘類や清涼飲料、ドレッシングやビタミンC剤などのサプリメントがあります。そのほか、クエン酸・食酢・果実酒などの摂り過ぎにも注意が必要です。

また。無理なダイエットやつわりにより、頻繁に嘔吐してしまうと強い酸性の胃液が口の中に充満し、歯が溶けてしまいます。酸蝕症は健康的な食生活を送っていれば、発症することはありません。酸性の飲食物の過剰摂取や、無理なダイエットは酸蝕症になりやすい口内環境をつくる原因になるので改善していきましょう。酸性の飲食物を摂ったらうがいや歯磨きをして、歯科医院でフッ素塗布を行なってもらうのも効果的です。

 

◼️最後に

虫歯とよく似た症状の酸蝕症は自分で判断するのは難しい疾患です。気になる症状がある際は早めに歯科医院を受診しましょう。