雨の日の歯の痛み

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です。

みなさんは天気が悪く、雨が降ると歯が痛むという経験をしたことはありませんか?なぜ雨の日に歯が痛むのでしょうか?この記事では、雨と歯の痛みの関係について解説していきます。

■雨の日の歯の痛みは低気圧が影響している!

低気圧になると頭痛が辛い、吐き気がする、倦怠感を感じるという人も多く、体調を崩しやすくなります。

雨の日に歯が痛む原因も、こういった気圧が影響しているといわれています。雨の日は気圧が低くなり「低気圧」と呼ばれる状態になります。低気圧になると空洞の内側から外側へかかる圧力が大きくなります。つまり、神経のある空洞部分の内側から外に向かって圧力が高まるので神経が刺激されて痛みが生じてしまうという仕組みになっているというわけです。

虫歯があったり虫歯治療中の場合、詰め物や被せ物をした歯がある場合や歯茎や歯の根に膿が溜まっている場合に生じることが多いといわれています。

■どうして低気圧で歯が痛むの?

歯の中心には「歯髄腔」と呼ばれる歯の神経を収めている空間が存在します。その空間の周りは象牙質、エナメル質という順序で包まれ3重構造になっています。

歯髄腔の内側の気圧は基本的に外の気圧と同じになるように維持されています。しかし、短時間のうちに急激に外の気圧が変化すると調整が間に合わなくなり、外の気圧と歯髄腔内部の気圧に差が生じることがあります。

雨をもたらす低気圧はその文字通り気圧が低い状態ですので、低気圧が訪れると歯髄腔の外界の気圧は通常に比べて低下してしまいます。その結果、歯髄腔内部と外側の世界に気圧差が生じ、内部から歯に圧力がかかって歯が痛むことがあるのです。

実はこういった現象が生じるのは、低気圧が接近しているときだけではありません。同じ気象条件下でも同じ場所でも高度が上がれば気圧は下がります。ですので、登山しているときや飛行機に乗った際も同様のメカニズムで歯の痛みが起こることがあります。飛行機に乗ったときに生じる歯痛は「気圧性歯痛」「航空性歯痛」などと呼ばれています。

■まとめ

低気圧が去って歯の痛みも消えると「大丈夫」と安心してしまう人も多いですが、この低気圧の変化によって生じた痛みを見逃すのは危険なこともあります。歯の不具合を教えてくれるサインが隠れている可能性もあるので、歯の痛みが気になるようでしたら、天気が安定しても歯医者さんに行ってみてくださいね。

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