タバコと口腔がんの関係
こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!今回は喫煙と口腔がんの関係についてお話していきます。
タバコを吸われる方に、ぜひ一度知っていただきたいお話です。
■タバコに潜むリスクはさまざま
タバコには有害な物質が含まれるため、喫煙によるリスクはさまざまあります。よく喫煙は百害あって一利なしと言われますが、これは本当です。具体的なリスクとして下記のようなものがあげられます。
・寿命が縮む
・脳卒中や心筋梗塞の危険性増加
・妊娠周産期の異常(早産、低出生体重児、死産、乳児死亡など)
・がん発生率増加
■口腔がんとタバコの関係
リスクのうちのひとつとして、がんの発生率増加がありますが、特に口腔がんのほとんどの方は喫煙者、もしくは受動喫煙者だと言われています。口腔がんの発生頻度は、がん全体の1〜3%程度と決して多くありませんが、他のがんとは違い患部を直接見ることができるので早期発見しやすいがんといえます。しかしあまり知られていないため、「口内炎かな」と自己判断し発見が遅れることも多いのが難点です。
■口腔がんの特徴
口腔がんの種類は
・舌がん
・舌と歯ぐきの間にできる口底がん
・歯肉がん
・頬粘膜がん
・上あごにできる硬口蓋がん
・さらには顎の骨や唾液腺に発生するがん
と、一般には口腔がんは広い意味で捉えられ、口の中の粘膜にできる扁平上皮がんをさします。日本では。性別で見ると、女性より男性のほうがかかりやすく(男:女=2:1)、男女ともに40歳以上9割以上を占めるといわれています。
■加熱式タバコ(電子タバコ)も安全ではない!
今は加熱式たばこも多いですが、加熱式たばこに変えたからといって安全とは言えません。
もちろん従来からの紙巻きたばこに比べると有害成分が少ないと謳われていますが、
加熱式たばこにも、発がん性物質をはじめ、多くの種類の有害成分が含まれているのも事実です。
加熱式たばこは普及してからまだそれほど月日が経っていないため、どのような健康被害が起こるか明らかになっていません。そのためか「安全」と認識してしまう方も多く見られます。20年後、30年後に新たながんの原因になることが明らかとなる、なんてこともあるかもしれません。電子タバコ=安全ではないことは知っておきましょう。
■まとめ
喫煙者の方は一度今後のリスクをしっかり考えて、タバコと向き合ってみてください。禁煙が難しいという方は本数を減らすことからはじめてみてくださいね。