人間の噛む力はどのくらい?歯ぎしりのリスク

 

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!

■人間の噛む力

人間が思いっきり噛みしめたときの噛む力は、およそ70kgの咬合力といわれています。普段食べ物を摂取する時の咬合力は、女性で40kg、男性で60kgほどといわれており、なんと無意識にしてしまっている就寝中の歯ぎしりの場合は、顎骨に500〜1,000kgほどの荷重がかかるといわれています。

■動物の噛む力

動物のなかでもっとも噛む力が強いのはイリエワニで、その力はなんと人間の約48倍といわれています。それに続くのが映画でも有名なホホジロザメで、3位はカバだそうです。動物園の動画ではカバがスイカを丸ごと噛み砕く様子を見られることもあります。草食動物の中では最も強い顎の力を持つのがカバで、ジャガー、ゴリラと続いていきます。私たち人間にとって身近な動物の犬でさえ100kgを越え、ライオンは400kgにもなるといわれています。

■歯ぎしり(食いしばり)のリスク

顎関節症の原因になる

歯ぎしりは想像以上に強い力がかかります。下顎が前後左右に動くため、下顎と繋がっている顎関節に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

肩こり・頭痛を引き起こす

歯ぎしりによる過度な負担によって関与する筋肉が筋緊張を起こしやすくなってしまい、首や肩、背中にも影響してしまいます

歯並びが変化する

歯ぎしりは歯が揺れ動く原因になってしまい、歯列に悪影響を及ぼしてしまいます。

歯が磨り減ってしまう

歯ぎしりは本人の体重、またはそれ以上の力がかかるといわれています。必要以上の力で歯同士が擦り合うため、噛み合わせの凹凸が徐々に失われてしまいます。

歯周病の悪化につながる

過度な力が加わることで歯を支える歯茎や顎骨にも悪影響を及ぼし、歯周病の悪化につながります。

知覚過敏になりやすくなる

歯ぎしりによって摩耗すると歯の表面に存在するエナメル質の量が減ってしまい、知覚過敏が起こりやすくなります。

消化不良の原因になる

歯ぎしりによって顎関節の痛みや噛み合わせの不具合が起こると、咀嚼機能も低下し、結果的に消化不良を引き起こす原因にもなりかねません。

■まとめ

噛み締める力による負荷は想像以上に大きく、歯ぎしりを放置するとさまざまなリスクを伴います。不調を起こす前に歯科医院に相談してみましょう。

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