硬い食べ物は歯に良い?
こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です。
「やわらかいものばかり食べているとよくない」と聞いたことはありませんか?この記事では、そう言われる理由や、硬い食べ物は歯に良いのかについてお話ししていきます。
■やわらかい食べ物ばかり食べるのはだめ?
やわらかいものばかり食べるのがよくないというのはほんとうの話しですが、これは主に成長期のお子さまに当てはまる話です。やわかいものばかり食べていると噛む回数(咀嚼回数)が少なくなってしまい、早食いになってしまうリスクがあります。咀嚼回数が減ってしまうと、顎骨が正常に発達せず、食べ物をきちんと噛み砕かないまま飲み込んでしまう可能性があります。顎骨が正常に発達しないと十分なスペースがなくて不正咬合につながります。
また、しっかり食べ物を噛み砕かずに飲み込んでしまうことで、消化器官への負担も大きくなり、全身の不調を招くリスクもあります。やわらかいものがだめということではなく、やわらかいものばかり偏って日常的に口にするのはあまりよくない状態です。体調不良のときは胃腸にやさしい消化の良い食べものを摂取するのが望ましいですが、毎日の食事では偏りがないようにしましょう。
■硬い食べ物は歯に良い?大切なのはよく噛むこと
歯ごたえのあるものや噛み切る力を要する硬い食べ物は歯に良いと言われますが、これも主に成長期の数年間のみに当てはまることだと言われています。成長期は咀嚼回数を増やし顎骨の正常な発達を促すために必要ですが、成人後は硬いものばかり食べていると逆に歯に負担をかけてしまうことになるのでバランスを取るようにしましょう。
硬いものを食べるということよりも大切なことは、よく嚙んで食べるということです。わざわざ硬いものばかりを摂取していなくてもゆっくり噛んで食べていれば唾液が分泌され、消化器官への負担もなくなります。
■最後に
食べ物は硬さや栄養素など、総合的にみてバランスよく摂取しましょう。何よりも大切なのはよく噛んで食べることです。早食いにならないように気をつけて食事してみてください。早食いが癖になっていたり、なかなか改善できないという方は硬い食べ物を選ぶのも良いでしょう。