身体の健康と歯の健康

こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!今回は、歯の健康を守ることと、全身の健康のつながりについてお話していきます。

■お口の健康は全身の健康と通じている

歯の健康をはじめ、お口の中の健康は全身の健康状態と深く関わりがあり、それぞれに影響しあっています。つまり、口腔内にトラブルが起こると全身の不調も起こりやすくなり、全身の不調から口腔内にトラブルが起こることがあるというわけです。人間の体はひとつにつながっているということを忘れないようにしましょう。

■歯の健康が損なわれるとどうなる?

歯の健康が損なわれてしまうことで、どんな悪影響があるのか具体的にみていきましょう。

・咀嚼機能低下により胃腸に負担がかかる

痛む歯を放置してしまったり、歯を失くしたり、不正咬合などにより咀嚼機能が低下してしまうと、

うまくものを噛むことができなくなってしまいます。歯は第一の消化器官といわれるほど、消化器官を助ける重要な働きをしています。うまく噛むことができないと、食物を細かく噛み砕くことができず、胃腸に大きな負担をかけてしまいます。

・噛み合わせ異常により全身の不調を招く恐れがある

噛み合わせの状態が悪いのを放っておいてしまうと、肩こりや頭痛などを引き起こすリスクもあります。私たちが食物を噛むときは、筋肉が働きますが噛む役割を果たしているのは側頭筋と呼ばれる筋肉です。側頭筋は、顎の関節から頭の横につながっているため、噛み合わせの状態が悪いと、この部分に負荷がかかり頭痛やめまい、肩こりの原因になってしまう可能性があるのです。

・不正咬合や歯が無いことで発音障害の原因になる

不正咬合の種類によっては、空気が抜けてしまい、発音障害を招くことがあります。発音障害は、対人関係にも影響を及ぼしてしまい、本人がコンプレックスを抱える原因にもなります。体だけではなく心にも影響が出てしまい、人前で話すことをためらってしまうこともあります。

・心臓疾患や糖尿病などの全身疾患を招く原因になる

歯周病が進行してしまうと、歯茎から細菌が侵入して血管内を詰まらせてしまう原因になります。すると血管内が詰まり、動脈硬化を誘発するリスクが高くなってしまいます。細菌が入り込んで全身に巡り、動脈硬化や心筋梗塞の原因になるリスクがあることを知っておきましょう。さらに、歯周病ともっとも関連が深いといわれてる糖尿病にも注意が必要です。歯茎の中で炎症性物質が作り出されてしまうと、体の中で血糖値を下げるインスリンが効きにくくなり、糖尿病を悪化させてしまう可能性があります。

■最後に

歯の健康が損なわれると、あらゆる不調の原因になってしまうことがわかりましたね。歯ごたえや歯触りを楽しみ、味覚を楽しむことや、美しい輪郭や表情を保つためにも歯の健康は重要です。歯の健康は、生活の質(QOL)を保つためにも、歯は欠かせない存在なのです。歯(お口)の健康を守り、全身の健康を守るためにも、おうちでのお手入れを欠かさず、歯科医院でも定期健診もしっかり行いましょう。