フッ素の大切さと効果
こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!
虫歯予防に「フッ素」は偉大、ということは多くの人が知っていると思いますが、実際にフッ素にどんな効果があるのかを知っていますか?今回はフッ素の効果をご紹介します。
■フッ素の効果
フッ素がもたらす主な効果は『エナメル質の修復促進』『歯質強化』『菌の働きを弱める』などです。虫歯予防に効果的な有効成分として注目されています。
■フッ素の働き
①エナメル質の修復を促進してくれる
虫歯原因菌が出す酸により歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンを補う働きを(再石灰化)を促進してくれます。
②歯の質を強化してくれる
歯の表面を覆っているエナメル質を、酸に溶けにくい性質に変えて虫歯への抵抗力を高めてくれます。
③虫歯原因菌の働きを弱めてくれる
虫歯を引き起こす原因となる細菌の働きを弱め、酸が作り出されるのを抑えてくれます。フッ素は子供の歯に塗布するものだと思われがちですが、大人の歯にも有効なものです。市販の歯磨き粉でもフッ素が入ったものはたくさんあるので、意識して選ぶと良いでしょう。
■市販の9割以上の歯磨き粉にフッ素が含まれている
日本で市販されている歯磨き粉の90%以上には、フッ素が含まれているといわれています。どの歯磨き粉を選んでも基本的にフッ素が含まれているということになりますが、含まれている量(濃度)に違いがあります。
■フッ素の濃度に注目
日本では薬事法の定めにより、フッ素の濃度は1500ppm以下と決められているので、フッ素入り歯磨き粉のほとんどの市販製品では濃度が1000〜1500ppmです。5歳以下のお子さまが使用するものは1000ppm以下のものにしましょう。
■フッ素入り歯磨き粉の効果的な使用方法
フッ素入り歯磨き粉は自分の年齢に合った適正な使用量を使用するようにします。適正な量を歯ブラシに出し、まずは歯磨き粉を歯全体に広げます。歯磨き粉がむらなく行き渡るように丁寧にブラッシングした後、10〜15mlくらいの少量の水で1度だけ軽くお口の中をゆすげば完了です。何度もうがいをするとせっかく歯に広げたフッ素が洗い流されてしまうので、うがいは少量の水で優しく1回ゆすぐ程度でOKです。
■まとめ
これを機に歯磨き粉のフッ素の濃度に注目して歯磨き粉を選んでみましょう!