口内フローラのお話

お口を開けている人

 

みなさんは「口内フローラ」という言葉を聞いたことはありますか。腸内の細菌叢である腸内フローラという言葉は、TVやCMなどで一度は耳にしたことがあるかもしれません。
 
それとほぼ同じ意味で、口腔内に存在する善玉菌や悪玉菌、日和見菌などの細菌叢のことを「口内フローラ」と言います。
 
口腔内でも同様に、悪玉菌が増えて口内フローラのバランスが崩れることにより、虫歯や歯周病といった様々なトラブルが起こるのです。そこで今回のテーマは、口腔内の細菌バランスである口内フローラについてのお話をさせていただきます。
 
口腔内にも悪玉菌と善玉菌が存在し、悪玉菌の代表的なものには虫歯菌や歯周病菌があります。 腸内と違うのは、口腔内の悪玉菌はプラーク(歯垢)の中で生きていることです。
 
そのため、ブラッシングなどにより口腔内を清潔に保っておかないと、悪玉菌はどんどん増えていきます。 また口腔内の細菌は腸内と違い、血管内に侵入するのが特徴です。 そのため、増えた悪玉菌は口腔内に留まらず、血管を通って全身に巡ることにより、口腔内の細菌が原因で脳梗塞や認知症、心筋梗塞、慢性関節リウマチ、早産や低体重児出産などを引き起こすことがあります。
 
これを防ぐためには、常に口内フローラを良い状態に保っておくことが大切です。 お口のことで、お悩みがあるときは、お気軽にご来院ください。