「お口の乾燥、大丈夫ですか?」

新型コロナウイルスの流行により、マスクは今や必須アイテムになっていますよね。
マスクは外からの菌の侵入などを防いでくれますが、マスクをしている時のお口の中はとても乾燥しやすい状態になっています。
お口の乾燥は口内の健康においてはむし歯や歯周病のリスクになりますので、口腔ケアについてお話いたします。

◆マスクをすることでなぜ口の中が乾燥するのか◆

マスクをすることによって、していない時よりも呼吸をしにくくなるので、口呼吸になりがちです。

口呼吸をすると、口の中が乾燥し、唾液の分泌量も減ってしまいます。
この唾液がお口の健康を維持するのに、重要な役割を果たしてくれています。

◆乾燥はむし歯や歯周病の原因になる◆

むし歯や歯周病の進行には歯垢(プラーク)が大きく関わってきます。
プラークはお食事後の食べかすや、歯磨きの磨き残しとむし歯菌や歯周病菌が混ざり合って、作られます。
唾液にはこのプラークを洗い流す役割があり、乾燥によって唾液量が減ってしまうと、必然的にプラークが生まれやすくなってしまいます。
そしてこのプラークがむし歯や歯周病を進行させてしまいます。

むし歯や歯周病になってしまうと完全にはもとに戻りませんので、早期発見、早期治療が大事なのと同時に予防をしていくことが大切になります。

 

◆お口の乾燥を防ぐために◆

お口の乾燥対策として、食事の際によく噛んで食べることが挙げられます。
よく噛むことによって、唾液の分泌が促進されるので、口の中が乾燥しにくくなります。

また適度な水分補給と室内が乾燥しないように加湿器を利用するなども効果があります。

唾液腺マッサージも有効です。
耳の前あたりにある耳下腺や顎の下にある顎下線などをマッサージして刺激してあげると唾液の分泌が促されます。

マスクが必須アイテムになっている昨今、きちんとしたお口の中の乾燥対策ケアは、お口の健康を維持していくためには必要不可欠になってきています。
ぜひお試しいただければと思います。