あなたはできていますか?歯磨きのポイントを解説!

あなたはできていますか?歯磨きのポイントを解説!

 

あなたの大切な歯を虫歯から守るためには、毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと取り除くことが大事であることは言うまでもありません。

 

1、歯磨きの目的を理解しよう

 

歯垢は「プラーク」とも呼ばれます。その正体は生きた細菌のかたまりであり、むし歯・歯周病などの大きな原因となります。

歯と同じような乳白色をしており、目視確認はしにくいですが、舌先で触るとザラザラした感触がプラークの特徴です。

プラークは歯の表面に付着し、うがいだけでは取り除くことができません。

このプラークを取り除いて、むし歯や歯周病などの口腔内のトラブルにならないようにすることが歯磨きの目的であることをまず押さえましょう。

 

2、歯の大敵、プラークが発生しやすい場所

 

プラークがつきやすい、注意すべき箇所は主に下記の部位です。

 

  • 歯と歯の間
  • 奥歯のかみ合わせ
  • 歯と歯ぐきの境目
  • 歯並びがでこぼこしている所
  • 生えている途中の歯

 

歯ブラシの毛先を届かせるように意識して歯磨きしましょう。自分自身の歯並びの特徴を踏まえて、

気をつけるべきポイントを意識したブラッシングを心がけましょう。

この意識があるかないかで、プラークの除去率も変わってきます。

3、歯磨きのタイミングも重要

 

飲食後は食事による口腔内の働きで歯の表面は酸性となります。元の中性状態に戻るには30分以上の時間がかかりますが、

その間は歯に必要なミネラルが溶けやすい口腔内の環境となります。

1日3度の食後における歯磨きの習慣を身につけ、虫歯や歯周病の原因となる菌やプラークを取り除くことが重要です。

 

また、就寝中は唾液の分泌が少なくなります。その結果、口の中を洗い流す自浄作用が低下するため細菌が繁殖しやすくなります。

就寝前の歯みがきは特に丁寧に行うことが虫歯予防において重要です。

 

4、歯ブラシへの意識も高めよう

 

同じ歯ブラシを交換せず、数ヶ月も使用している状況になると、ブラシの毛先がだんだんと外側に開いてしまいます。

 

この歯ブラシの状態では、歯の表面にブラシがしっかりあたらず、効果的に歯垢や汚れを落とすことができなくなります。

毎月、月初に交換するなどのサイクルを決めて、歯ブラシは1か月に1本を目安に新しくしましょう。

 

歯ブラシの種類に関しても、毛の硬さ、毛の細さといった素材や形状の違いや、先端のヘッドの大きさまでも違います。

歯ブラシがこれだけ多く存在するのにはもちろんきちんとした理由があります。

 

歯の状態だけではなく、歯周病などに代表される歯茎の状態によっても、自分にとってぴったりの歯ブラシの選び方は異なります。

 

口と歯の状態は1人1人違うため、膨大な数の歯ブラシの中から、自分の口と歯の状態に合った歯ブラシを選ぶことが大切です。

 

5、歯ブラシの持ち方について

 

歯ブラシの持ち方については主に2種類あります。

歯ブラシを5本の指でしっかりと握って持つ持ち方(パームグリップ)と鉛筆を持つような持ち方(ペングリップ)があります。

理想的なのは、磨く歯の部位に応じて、持ちやすい持ち方でしっかりと磨くことです。

ただし、必要以上に力が入ってしまう方は、歯や歯茎を痛めてしまう恐れがあります。

その場合はペングリップの持ち方で、毛先が広がらない程度の軽い力で磨くようにしましょう。

歯垢を落とすために大事なことは、力を入れてゴシゴシするのではなく、いかに歯ブラシの手先を当てて、しっかりと動かせるかです。

 

6、歯ブラシの使い方のポイント

 

ここからは実際の歯ブラシの扱い方をはじめ、歯磨きのポイントを具体的に見ていきましょう。

 

  • 歯並びに合わせて1本ずつ丁寧に磨く意識で、1箇所につき20回以上ブラッシングしましょう。

 

  • 歯ブラシの毛先を歯と歯の間や、歯と歯茎の間に当てて磨く意識を持ちましょう。

 

  • 歯ブラシに力を入れすぎて毛先が外側に広がらないように、力を入れすぎず軽く握る感覚で磨きましょう。

 

  • 歯ブラシの動きは大きくなり過ぎずに、小刻みに5~10mmほどの幅で磨く意識を持ちましょう。
  • 大振りに動かすよりもその方が効率的に歯垢を除去できます。

 

  • 歯並びが前後にでこぼこしている部分は、横に動かすだけでは歯の表面にブラシが届かない可能性がありますので、
  • 歯ブラシを縦に持ち、手先をしっかりと歯の表面に当てるようにして磨きましょう。

 

  • 一番奥の歯は他の歯と比較して高さが低くなっています。歯ブラシの手先に角度をつけて歯の表面にしっかりと当てる意識で磨きましょう。
  • 目安としては45度くらいの角度で斜め横から歯ブラシを奥歯に入れるイメージです。

 

  • 歯と歯茎の境目に関しては、歯ブラシを横から水平に当てるよりも、斜め上の45度くらいの角度から歯ブラシを当てた方が、歯と歯茎の間の溝の部分にある歯垢や汚れを落としやすくなります。

 

  • 奥歯の臼歯など、平になっている歯に関しては、上下の噛み合わせの面となる部分にも歯垢や汚れが溜まりやすいです。
  • この部分も歯ブラシの毛先をしっかりと当てて、小刻みに磨きましょう。

7、まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

健康的な口腔内の環境を保つためには、なんといっても毎日の歯磨きが非常に重要です。

本日解説した歯磨きのポイントをしっかりと押さえて、歯垢や汚れを効果的に除去する歯磨きを行えるようにしましょう。