歯科技工士ってどんな仕事?
こんにちは!中野区にある「都立家政南口歯科」です!歯医者さんの職業には歯科医師や歯科衛生士、歯科助手や歯科技工士などさまざまな名前があります。今回の記事では、歯科技工士のお仕事内容について解説していきます。
■歯科技工士ってどんな仕事?
歯科医療の一端を担っている医療技術専門職を「歯科技工士」といいます。資格が定められたのは昭和30年頃です。歯科技工士は、入れ歯や修繕治療の詰め物や被せ物などを作る専門家です。虫歯の治療などで削った際に、歯型を採取して白い被せ物や銀歯を装着したことがある人はわかると思いますが、歯型を採取してから、装着するまでには時間がかかります。それは歯科医院から歯科技工士に依頼して作成する時間が必要だからです。
■歯科技工士が作成するものの例
実際に歯科技工士がどんなものをつくっているのか例をあげてみましょう。
・被せ物(クラウン)
虫歯によって削る範囲が広く、詰め物では対処できない場合、被せ物(クラウン)が適用されます。歯に人工のクラウンを被せることで、歯の機能や形を補い、回復させます。国内では修繕治療として一般的な銀歯を製作しているのも歯科技工士なのです。
・セラミック
従来のセラミック治療は、患者様の歯型を採取したあと歯科技工士によってセラミック歯がつくられます。細かい色彩の調整や形の調整などが可能になります。
・ブリッジ
ブリッジは橋という意味を持ちます。歯科治療におけるブリッジ治療とは治療したい両隣の歯を土台として、一体化した人工歯を装着します。橋渡しされるような一体化した人工歯を作成するのも歯科技工士の仕事です。
・入れ歯
歯を全て失くしてしまった場合の総入れ歯も、部分的に歯を失った場合の部分入れ歯も歯科技工士がつくります。入れ歯は、残っている顎や歯を支えにして本来の形と機能を回復させます。
・インプラント
虫歯や歯周病、外傷などにより、自分の歯を失ってしまった場合、たとえ1〜2本であっても放置せずにすぐに治療を行う必要があります。歯を失った場合の治療には先述した入れ歯やブリッジなどの方法もありますが、インプラント治療という選択肢もあります。インプラントは、顎骨にインプラント体を埋め込み、しっかり根本から固定されたうえで人工歯を装着するので、自分の歯と同じような噛み心地を実現することができ、審美性にも優れています。インプラントの構造は少々複雑で種類もさまざまですが、こちらも歯科技工士が製作しています。
・矯正治療の装置
矯正治療を行うために、歯に矯正装置を装着する必要がありますが、その矯正装置も歯科技工士が製作しています。取り外しができるマウスピースのほか、従来からのワイヤー矯正など種類もさまざまです。
・マウスガード/ナイトガード
運動をするときにお口の中の怪我を予防するために装着する「マウスガード」や、睡眠時の歯ぎしりのよる力の負荷を軽減する「ナイトガード」の作成なども歯科技工士が行っています。
■最後に
歯科技工士は歯科医院に常にいるわけではないため、歯科衛生士や歯科医師、歯科助手と比べると身近に感じられないかもしれませんが、歯科技工士なくしては私たちが受けている治療をすることはできません。虫歯治療以外にも、歯ぎしりや矯正治療など体の健康を守る治療にも歯科技工士の仕事は欠かせないのです。