「ストローマン(straumann)インプラント」を採用しています
当院でストローマンを採用している理由
当院では、安全性・信頼性が高く、長持ちしやすいインプラントを使用していただくために、「ストローマン(straumann)インプラント」を採用しています。
数あるインプラントメーカーの中で、当院では「ストローマンインプラント」を採用しています。インプラントメーカーには様々な会社があり、会社によって価格帯もまちまちです。中には「激安」を謳うインプラントもありますが、ただ単に安くても安全性などには疑問があると言わざるを得ません。
そのような中で、当院で採用しているストローマンインプラントは、高級時計産業が盛んなスイスの工場で、厳格な品質管理のもと製造され、長期的に優れた臨床成績(インプラントが長期に渡り口腔内でインプラントが健康な状態で機能すること)が報告されています。ここでは「なぜ当院がストローマンインプラントを採用しているか」についてご説明させていただきます。
ストローマン採用のポイント
・世界トップシェアの多国籍企業
・研究開発と学術組織との連携
・科学的根拠に基づいたインプラント
・10年後の成功率97%
・10年後の生存率98.8%
・インプラント周囲炎発生率1.8%
・骨と結合しやすく治療期間も短縮可能
世界トップシェアの多国籍企業 ~ 安定した大企業
ストローマン社は、歯科インプラントにおいて世界トップシェアの企業で、世界中に展開する多国籍企業です。
インプラントメーカーの中には会社がなくなってしまって患者様がアフター面で不安を抱えられている様なケースも少なくありません。いくら安くても自分の体の一部となるインプラントにそのようなことがあっては困りものです。その点、ストローマンインプラントは歯科インプラントにおいて世界トップシェアのインプラントメーカーであり、世界に展開する多国籍企業です。
ストローマンインプラントであれば、転勤になっても、海外に移住しても、取り扱いが最も多いため、何かあったときも安心です。顎の骨に埋め込み、体の一部として機能していくインプラントだからこそ、安易に安さで選ぶよりも、信頼性の高いものを選択することをおすすめいたします。
引越しの際にも ~ 患者様パスポート
近年、インプラント治療を受けた方が、引っ越し、医院の移転その他に伴い、引き継ぐことになる歯科医師が「インプラントのメーカーが不明」、「インプラントの規格が把握できない」といったトラブルがあるようです。当院でも、他の医院で治療された患者様から「インプラントのネジが緩んでいるので締め直してほしい」などといった依頼がありますが、メーカーが不明だとネジの締め直しも難しい状況です。そのような問題を予測し、当院では患者様がストローマン社の製品を確認できるパスポートを治療終了後にお渡ししています。ストローマン社の正規製品が使用されていることが確認できる状態にしておくことは、今後の安心につながっていくことと思います。
ストローマン社は、患者様に対して、インプラントの品番や規格を含む情報が記載されたカード、いわゆる「インプラントパスポート」の提供を推奨しています。これにより、ある歯科医院でストローマンインプラントを受けた患者様が引っ越しや医院の変更をした場合でも、新しい歯科医院において情報の継承がスムーズに行われます。なお、治療費は別途かかります。また、ストローマンインプラントはそのシェアの高さから、どの地域でもストローマンユーザーの歯科医師が比較的多く存在していることが期待されます。
インプラントは、手術の数日前にストローマン社の工場からアンプルと呼ばれるケースに1つ1つ滅菌個装された状態で送られてきます。手術直前に慎重にアンプルから取り出し、そのまま患者様の骨に埋入されます。この際、インプラントの品番(REF)とロット番号(LOT)を記載したカード、通称「インプラントパスポート」を患者様にお渡しします。これにより、患者様の口内に挿入されるインプラントが確実にストローマン社純正のものであり、誤って使いまわしや不正がないことが証明されます。また、患者様自身がストローマン社の公式ウェブサイト上の製品確認ツールに情報を入力することで、使用されたインプラントが正規品であることを確認できます。
研究開発と学術組織との連携
世界には100以上のインプラントメーカーがありますが、長期的な臨床研究が行われているインプラントは少なく、学術的に検証されていないインプラントが多数存在しています。ストローマンインプラントは治療後5年および10年の長期的な臨床データがあり、確かな安全性が立証されています。また、インプラントの研究・開発は50年に渡っており、インプラント研究の長期的な積み重ねが品質の高い製品開発へとつながっています。
ストローマンは、科学的エビデンスに重点を置いた研究開発を行っている特徴があります。歯科医院、研究機関、大学と連携して、製品を研究、開発、製造しています。ITI(International Team for Implantology)と呼ばれる学術機関と連携しており、ストローマンインプラントは、ITIインプラントとも呼ばれてきました。ITIは、世界最大の歯科インプラントに関する国際的な学術組織です。ITIは、歯科インプラントおよび口腔組織再生分野における研究・開発・教育を通じ、患者様の利益を追求しています。
科学的根拠に基づいたインプラント
ストローマンは、エビデンス(科学的根拠)を重要視しています。大学などの研究機関で行われる基礎的な研究、そして臨床研究のデータが十分にあって、初めて安全性・確実性が証明されます。ストローマンインプラントは、エビデンスに基づいた製品開発がなされていることから、世界中の歯科医師より高い信頼を得ています。
10年後の成功率は97%
当院でストローマンインプラントを採用している理由の一つとして「10年後の成功率97%」があります。ここでいう「成功率」とはインプラント周囲炎が一切見られない確率のことで、100本のインプラントを埋入した結果、10年後に97本が問題なく残っているということを意味しています。
10年先も20年先も使える高い生存率(10年98.8%)
スイスのベルン大学で行われた臨床研究では、ストローマンインプラントの10年後の生存率が98.8%であることが分かっています。(生存率=インプラントが抜け落ちていない状態)定期的なメインテナンスさえ怠らなければ、20年先まで長持ちさせることも不可能ではないのです。
インプラント周囲炎発生率1.8%
インプラント周囲炎が起こるかどうかは、インプラントが長持ちするかどうかに大きくかかわってきます。インプラント周囲炎が起きると、インプラント周りの骨が溶けて採取的にインプラントが脱落してしまいます。ストローマンインプラントはインプラント周囲炎になる確率が「1.8%」ととても低い特徴があります。
※ストローマン公式サイトより
骨と結合しやすく治療期間も短縮可能
例えば、これまでのインプラントでは、骨との結合までに要する期間は、上顎で6ヶ月、下顎でも4ヶ月といわれていました。しかし、ストローマンインプラントでは、上下顎共に2ヶ月程度とされています。特に後に登場した『SLActive』は、3週間程度で骨の結合が得られるとされています。