「リタイア前にやるべきだった…」後悔トップ20
第1位は「歯の定期検診を受ければよかった」
PRESIDENT(プレジデント) 2012年11月12日号、「リタイア前にやるべきだった…」後悔トップ20が掲載されました。
55~74歳の男女1060人に対して人生の振り返りの調査を実施した結果、「健康に関する後悔の1位」は、「歯の定期検診を受ければよかった」という結果になりました。
歯のことで後悔している理由
なぜ、人生の「健康に関する後悔1位」 が「歯の定期検診を受ければよかった」なのでしょうか。
歯を大切にせず、歯を失ってしまうと、、、
- 歯のかみ合わせが悪くなり、歯が傾いたり、伸びてきたりたりする。
- 歯並びに影響が出てくる。
- しっかり噛めないことから胃腸を悪くすることもある。
- 顔の輪郭が変わってくるることがある。
- 顔にシワ・たるみが出てくる。
- 発音がしずらくなったり話がしにくくなる。
- 歯を見せて笑えなくなったりコミュニケーションがしずらくなる。
さらに、
- 次々に歯を失っていってしまうこともある。
- 良く噛めないことから軟食となり、メタボリックシンドロームが進行してしまう。
- 転倒しやすくなる。
- 認知症が進みやすくなる。
などといったことにつながっていく傾向もいわれています。つまり、残存歯数は、ロゴのQOL(クオリティオブライフ=生活の質)に影響してくるのです。
歯1本の価値は・・・
歯の価値は、1本あたり「100万円」ともわれています。
人の歯の本数は28本ですから、お口の中には2800万円の価値の歯がはいっていることになります。これが仮に60歳までに10本失ってしまうと1000万円の価値を失うことになってしまいます。インプラントにしようにも、インプラントは1本40万円くらいですから、10本分ですと400万円かかることになってしまいます。それであれば、普段からしっかり歯の定期検診、口腔内のメインテナンスを受けて、歯を守っていく(予防)方が良いに決まっています。
歯科医療先進国では「予防」が当たり前
各国を比較してみると、日本と欧米では「予防」に対する考え方が大きく異なっています。 欧米の歯科医療先進国では、日本のように「痛くなったから歯科医院に行く」という考え方ではなく、「痛くならないように普段から定期的に歯科医院に行き予防を行う」という考え方が浸透しています。このことは高齢になった時の残存指数にはっきりと表れています。
「予防」で歯を守っていきましょう
予防では、定期的に歯科医院に通っていただいてお口のチェックやクリーニングを行います。定期的に予防処置を受けることで、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができ、もし自覚症状のない虫歯や歯周病が見つかった場合でも、ダメージの少ないうちに治療が可能となります。大人の歯は親知らずを除いて28本ですが、80歳までに自分の歯を20本以上残せば、一生おいしく食事ができ、全身の健康にもつながり、健康寿命の延伸につながっていきます。そのため、厚生労働省や日本歯科医師会では歯を健康に保つための「8020運動」を推進しています。