インプラント治療

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インプラント治療とは?

インプラント

皆さんは、インプラント治療と聞いてどういうイメージを持ちますか?
初めて聞いたという方もいらっしゃるかと思います。

インプラントは、医療目的で体に埋め込む器具を総称する言葉です。

失った歯の歯根の代わりに、顎にチタン製の人工歯根を埋め込む治療のことを『デンタルインプラント』と呼んでいます。

そして、インプラントを埋め込んだ後、人工の歯を被せます。

大きなメリットは、健康な歯を削ることなく、しっかり固定でき、天然の歯と噛む感覚は変わらないことです。

治療期間は2~6ヶ月程度。

メンテナンスをしっかり行えば半永久的に機能可能です。
しかし、保険適用外なので、費用がかかります。また手術が必要になり、治療期間も長めです。また見た目の面から希望される方も多いそうです。

インプラントのメリットとデメリット

デンタルインプラントにもやはり、メリットとデメリットがあります。

メリットは健康な歯を傷つけない、見た目がきれい、しっかり噛むことができる、噛み心地もとても自然、話しやすい等です。

そして、ただ噛めるようになるだけではなく一度衰退した筋肉や神経が回復し体に力が入るようになったり、表情も豊かになります。

お手入れを怠らなければ約30年の耐用年数とされています。

デメリットは、手術をしなくてはいけない、治療時間がかかる、タバコを喫えない、費用は他の治療法に比べると高めになること等です。

しかし、入れ歯やブリッジ経験者がインプラントの治療を受けると、次もインプラントにしたいとおっしゃる方が多いそうです。一つの候補として考えるのも良さそうですね。

では歯を失った場合、インプラントの他にも「ブリッジ」や「入れ歯」といった治療法があります。

ブリッジ

ブリッジは欠損した歯の両隣の健康な歯を削り、連結した3本の人工の歯を被せる方法です。装着の違和感も少なく、保険適応外の材料を使わなければ保険で治療が可能です。しかし、健康な歯まで削る必要があり、将来的に健康な歯も失ってしまう可能性もあります。

治療期間は1~2週間で、違和感は入れ歯に比べ少ないですが、健康な両隣の歯を削り、圧力もかけることになるので手入れを怠ると両隣の歯も失うことになります。

耐用年数は平均8年と言われています。入れ歯同様、顎の骨の吸収により骨が痩せていくので、その進行により年数は少し変わってきます。

入れ歯

部分入れ歯は両隣の歯に義歯を固定させるために金属のバネをひっかける方法です。治療期間も短く、ブリッジ同様保険適応外の材料を使用しなければ、保険で治療をすることができます。しかし、がたつきやすく、違和感があります。またバネが金属のために見た目がよくありません。

総入れ歯については全ての歯が抜けてしまったときに使用するもので、話しづらさ、食べづらさがあります。

治療期間は、2週間~1ヶ月程ででき、費用は安価なものから高価なものまで選択肢がありますが、違和感があり、味が感じにくくなります。失った歯の部分から骨が痩せていくとも言われていて、手入れが大変だという声もあります。耐用年数は約7~8年です。

インプラント ブリッジ 入れ歯
費用 レントゲンなど検査 保険適用あり(金属) 保険適応もあり
期間 約2~6ヶ月 約1~2ヶ月 約1ヶ月
手術 必要 不要 不要
異物感 ない ない ある
周りの歯に対する処置 削らない たくさん削る 少し削る

それぞれメリット・デメリットがあるので、それぞれの治療法を理解した上で、担当の医師と相談し自分に合った治療法を見つけましょう。

また、インプラントの知識を身につけることで不安も少なくなるでしょう。

インプラント治療の流れ

治療計画の立案

インプラント治療は手術が必要ですので、手術前にお口の中をできる限り清潔にする必要があります。むし歯や歯周病がある場合は、手術の前に、残っている全ての歯の治療を行いますので、全体の治療計画、期間、費用についてご相談させていただきます。

歯磨き指導、歯石除去、むし歯治療

手術前にお口の中を清潔にするため、また、治療後も健康な状態を維持するため、患者様のご協力(毎日の歯磨き)が必要となります。お家での歯磨き指導をさせていただき、歯石・むし歯を治療し、お口の中の細菌を減らします。

CT撮影

インプラント治療は、顎の骨の中にチタン製の人工歯根(インプラント)を埋め込み、インプラントが骨と結合した後、被せ物を装着する治療です。インプラントする部位の骨の状態(骨量・骨質)を確認するためCTを撮影します。骨の量が十分でない場合は、骨の移植を行うことがあります。

インプラント1次手術

骨の状態が良ければ、麻酔をして、インプラントを埋め込みます。インプラントを粘膜の下に埋め込んだ場合は、2−6ヶ月後に2次手術が必要となります。

手術後は、粘膜の治りを確認するため、消毒にお越しいただいております。 術後1~2週間後に、抜糸をします。

インプラント2次手術

1次手術で、インプラントを粘膜の下に埋め込んだ場合は、2~6ヶ月後に2次手術が必要となります。
2次手術では、麻酔をして、インプラントを粘膜の上まで出します。

型取り

インプラントが骨と結合し、インプラントの周りの粘膜が治癒したら型取りを行います。
2次手術が必要ない場合は、1次手術後、1−3ヶ月後に型取りを行います。

2次手術を行った場合は、1次手術後、3−7ヶ月後に型取りを行います。

仮歯の装着(必要に応じて)

前歯や多数歯欠損などの場合、仮歯を装着して、見た目や噛み合わせを確認します。

最終的な被せ物(セラミック)の装着

仮歯で問題なければ、最終的な被せ物を装着します。
奥歯で1歯欠損の場合は、仮歯は装着せず、最終的な被せ物を装着します。

歯磨き指導

インプラントは、歯周病になると天然の歯より治療が難しいので、歯周病にならないよう、歯磨きをしっかりしていただく必要があります。被せ物を装着した後、噛み合わせ、見た目、歯磨きの状態を確認させていただきます。

メンテナンス

インプラントを健康な状態に保つため、3ヶ月に1度のメンテナンスをお勧めしています。
セラミックが割れないよう、噛み合わせの確認をします。インプラントのネジが緩んでいたら、ネジを締め直します。

治療が終わりましたら、健康な状態を維持するため、定期的なメンテナンスをされることをお勧めしています。むし歯・歯周病は、お口の中の感染症ですので、一度治療が終了しても、再びプラーク・歯石が付着した状態が続くと、新たなむし歯ができたり、歯周病が再発しやすくなります。

治療が終了した後は、再び治療をせずに済むよう、患者様による毎日の歯磨きが最大の予防となります。メンテナンスでは、お口の中の状態(むし歯・歯周病・噛み合わせ等)を確認させていただきます。

むし歯があれば、治療するか、小さい場合は様子を見るかご相談させていただきます。磨き残しがあれば再度、歯磨きの仕方を歯科衛生士と一緒に復習します。歯周病の検査を行い、ポケットが深くなっていたり、歯肉に炎症があれば、プラーク・歯石を除去させていただきます。

問題なければ、次回のメンテナンスとなります。

インプラント治療が不安な方へ

インプラント治療は手術が必要なので、痛みへの恐怖や、安全性を不安に思う人もいるでしょう。

しかし、手術とは言ってもそんなに大袈裟なものではなく、通常の虫歯治療で使われる局所麻酔を使用しての手術なので、あまり痛みを感じることはありません。

それでも怖いという人は、静脈内鎮静法といってほぼ無意識の状態で手術を受けることも可能です。

インプラントの治療費用について

インプラントの治療費用

保険が適用されないのでどれくらいかかるのか気になりますよね。

インプラント治療の費用は医院によって様々ですが、検査代として0円~3万円程度。インプラント1本(歯根部分)で10万円~20万円程度(使用するインプラントメーカーによリます)。被せ物は1個10万円~15万円(材質によリます)。さらに顎の骨が薄い人はプラスで3万円~20万円ほどの手術費がかかります。

また、材質的に半永久ですが、お手入れによって寿命が変わってきます。そこで3か月~半年に1度医師に診てもらう等メンテナンスの面でも少しお金がかかります。

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インプラントの体への影響について

チタンは腐食せず、生体ともなじみやすい性質なので、拒否反応が出ることはなく安全です。

ただ、重度の内科疾患、重度の骨粗鬆症、心臓病、糖尿病等治療を受けられない場合もあるので医師と相談する必要があります。また20歳位までは骨が成長しているので治療を受けることができません。

インプラントの知識を身につけることで不安も少なくなるでしょう。

起こり得るトラブルとその回避法

インプラントは、他の歯を傷つけずに治療でき、見た目にも健康できれいな状態にすることができ、手術の成功率も高くなってきましたが、100%ではありません。

治療を決める前にどのようなトラブルがあるのかも確認しておきましょう。またトラブルを回避するための対策も一緒に見ていきましょう。

トラブルには、治療期間中のトラブルと治療終了後のトラブルがあります。

治療期間中のトラブルについて

まず治療期間中のトラブルには、痛みや出血、腫れ、麻痺、インプラントが安定しない等があります。

手術後の安静期間はインプラントの場所に負担をかけないように本人が注意して行動しなくてはいけません。

具体的には、歯ブラシや手で歯肉を触ったりしない、麻酔が効いているときは食事を控える、2~3日は安静にする等が挙げられます。

治療終了後のトラブルについて

治療終了後のトラブルには、歯肉の腫れ、歯の欠け、インプラントが安定しない等がありますので、自分で判断せずにすぐに担当の医師に相談しましょう。

手術の経過によっては、手術のやり直しが可能です(費用の負担は医院によります)。

また、治療を受ける前に担当医師に治療後の歯のイメージ、要望、悩みなどをしっかり伝えることもトラブル回避につながります。そしてあらかじめ保証内容を確認しておくこともとても大切なことです。

顎の骨との関係

「オッセオインテグレーション」といい、これはチタンと骨が結合している様子を表した言葉です。

「Osseo(骨の)」「Integration(結合)」の意味を合わせた言葉です。

インプラントの材料であるチタンは生体親和性が高く、骨と結合するという珍しい性質があります。チタンは骨に植えられると人体に異物と認識されることはなく、植えた周囲の骨がチタンの表面に入り込み、酸素分子を通して強く結合し、安定した状態になります。

この結合はインプラントの表面が滑らかな時よりも僅かに粗い表面の時の方がより強固になると考えられています。また時間とともによりしっかりと結合していきます。

インプラントと骨が結合するまでにはおよそ2週間から2、3か月かかります。

初期結合を終えるまではあまり刺激を与えず、安定させるようにしましょう。揺らしたり触ったりすると結合しかけた骨とインプラントが固定されにくくなることがあります。

まずはご相談ください。

骨が足りない場合の治療法

少し話は変わりますが、インプラントを埋め込むための骨が足りないと診断されることがあります。生まれつきのこともありますが、歯周病や抜けた歯を放置していたことも原因のひとつと考えられます。その場合は手術前に骨量を補う治療を行います。

GBR法、サイナスリフト、ソケットリフトなどいくつかの治療法があります。

GBR法

GBR法

術前のイラストのように骨の厚さが不足していると、インプラントが安定しないため、歯槽骨が不足している部位に、粉砕した自家骨または骨補填材を入れ、その上にメンブレンという人工膜で覆うことにで、歯肉などの柔らかい組織の混入を防ぎ、骨の再生を促進させます。

サイナスリフト

サイナスリフトとソケットリフト

歯を失ってから長い年月が経過している場合や歯周病などで骨が減ってしまうことで、インプラントを埋めるための十分な高さがなくなっている場合、上顎洞を上に持ち上げ、自家骨または骨補填剤をいれることで骨を作りながら、インプラントを埋め込むために十分なスペースを確保する方法です。